そこんとこ

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坂本真綾「記憶の図書館」感想

記憶の図書館をじっくり聴きました。
CDで聴くのと、現場で聴くと印象が変わってくる。今回そのライブが飛んじゃったから感想が宙ぶらりんになってました。
僕は1周聴いてからの「円熟味を感じる」の部分はじっくり聴いてからも変わらなかった。それは僕が坂本真綾の音楽をずっと聴いてるという切り口からの感想なんだと思う。
タイムトラベラーが一番良かった曲だったのは、よく聴いてた時や自分が苦しかった時に聴いてた切り口の曲調に似ていたから。

坂本真綾の音楽、初期は作品を重ねる毎に楽曲が積み上げて楽曲の層みたいなのが出来てる感じがしてた。ミルフィーユのような。最近の作品は、リリースの間隔が開いてることもあって、積み上げよりも作って壊してって感じもしてる。前のアルバムから続いていくストーリーよりも、作って壊して、新しいストーリーを作っていく感じ。

リード曲のないものねだり(これがリード曲って意外)が新たに作っていく感じがしてる。曲は捨てような流れだけど。
空中庭園には聴いててフワフワする、浮遊感みたいなのがあった。何かフワフワしてた、いい意味で。
Anything you wanna beは、彼女なりの爽やかな曲って感じた。この2曲は今っぽい曲調に聴こえた。

シングルに収録されてる既存曲だとそこまで意識しなかったが、un_muteが前後の曲を結び付けてくれる感じがして、僕の中で評価が高くなった。

初期の頃のような刺さるような歌詞を求めたりはしてない。どこかにストーリーがあって、フワフワしたり、くっつけてくれたり、優しくなったり、色々な姿が映し出してくれるようなアルバムでした。



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