そこんとこ

好きなものを自分の言葉で語りたい

リスアニ!Vol.15:インタビューとアニサマ対談

リスアニ!Vol.15 (M-ON! ANNEX 575号)

リスアニ!Vol.15 (M-ON! ANNEX 575号)

なんで30日発売かと思ったら、まどかマギカ叛逆の物語のネタバレも含まれてるんですね。それはしょうがない。

今回も石原Pの独演会が無く、インタビュー中心の構成になってしまって残念だ。クリエーターのインタビューから作品の想いや考えを聞くことができて、そのことで読者との作品や音楽への共感したり共有することになる。インタビューから一体感を生み出そうとしてる印象。
ただ、自分はそういうインタビューに対して「そうなんだ~」という知識としての反応をしてしまう。もっとインタビューでブチ上げたりしないと面白くないわけで。どれも当たり障りのないインタビューになってるんだよなあ。
そんな中、今回良かった記事はkalafinaインタビューと鶴岡陽太と梶浦由記の対談、スフィアライブレポとアニサマ対談。


ここからはアニサマ対談について。
斎藤×森田の両プロデューサー対談ってのはアニソンファンの核心を突いてて面白かった。

この曲を歌ってほしい。なぜなかというとファンが待ってるから

ああ…だから新曲やノンタイアップ曲が叩かれて定番曲ばかりになるのか。でも毎回同じ曲を聞かされるファンってのはこれを受け入れてるのか。タイアップ論争の土壌ってのは運営側も加担してたことになるのか。

「シークレットがいなきゃいけない」とか「コラボはこうじゃなきゃ」っていうのは逆に言うと「予想スレのリクエストを拾ってくればいいのにね」という世界になってて、それだとライブとしては「生きて」ない感じがします。

現在どのアニソンイベントでもシークレットだのコラボだの言ってるのを見て、アニソンファンの機械的、事務的に音楽を「消化」してるように感じる。なんか…楽しんでないよね。
これは斎藤さんがこの後にシークレットで特別扱いするよりも普通のラインナップで出すべきってのはその通りだと思う。コラボに関してはステージの楽しさが自分のところに伝わってこないのが全てだと思う。

アニサマが面白いのは、3月末に記者会見をやって8月まで追加発表を焦らしながらやってるんですけど、そこで「あ、誰かきた」「じゃあ予習しなきゃ」とか「次、この人きてくれ」っていう。そういう部分を含めて一年の半分をアニサマで一喜一憂して楽しめる。そのぶん、打ち上げ花火みたいにバーンってやったあと、寂しくなるんですけどね。

この発言全体的にわかるんだけど、予習をすることを前提としたり、予習をすることを運営側が認めてしまったことが非常に気に入らない。
私はライブの予習や予想を立てるのが嫌いで(せめて、こういう感じかな?とざっくりとしたイメージ)。何も知らないほうが純粋に楽しめるから。言い方悪いけど予習をするしない以前に興味無いものはいつまで経っても興味無いわけで。それを予習してまで興味持たそうとするのは…楽しくない。


今回は運営側の考えや本音が聞けて良かった。メディアに持ち上げてる感じがなくて。
エンターテイメントとしてはOKだけど、ライブや音楽の本質としてはどうなんだろう?ってところはこれからも続くことだと思う。