そこんとこ

好きなものを自分の言葉で語りたい

多趣味ポジションの終焉

日々思ふ事があるので聞いてほしい。



広い意味での
  多趣味というポジションの終焉

これって世代間によって違いがあるかもしれない話。

サッカーという狭いジャンルの話になるが、複数のポジションをこなせる選手を、ユーティリティープレイヤーやポリバレントやマルチロール(←個人的この言葉が好きで使ってる)と呼んでる。
そういう選手ってチームの中に1人居ると重宝される存在である。
ただ、競技としての個人技術の向上や欧州の指導者による戦術の進化により個人に要求される個人技術個人戦術が高くなるにつれ、マルチロールプレイヤーからすると

「あなたどこのポジションで一番力が発揮されるの?」

という要求を突きつけられる。
そこで居場所を見つけられる選手は生き残ってはいくが、見つけられないと、どこのポジションも中途半端なまま終わってしまう。
なので、最近はユーティリティープレイヤーって聞くけど一時期に比べると存在が薄くなってた。



広い意味に戻して。
かつては色々なジャンルに精通する多趣味キャラのポジションがあった。
どのジャンルにも100に対して40くらいの知識量で色々なジャンルをカバーする。嵌まれば重宝されるポジションだし、仮に嵌まらなくてもかつてのオタク的な扱いは受けなくて済むってなかなか良いポジション。ネットが隆盛するまでは。

たが、ネットの隆盛とSNSの普及により誰もが色々なジャンルの知識量をカバーできるようになった。
多趣味ポジションでどれだけカバーできても、誰もが40くらいの知識量は持ってるわけで。
そうなると、ジャンルの知識や熱量が突き抜けてる人間(ここで言うと100まではいかないが、80~90の力を持ってる)が魅力的であったり、人が集まるんじゃないか。
あと、広い意味でのオタクって意味合いが変わってきてることも大きいが。


そんなことを浮かんだり消えたりして考えてる。
現在は色々なジャンルの知識量を簡単に触れたりして扱ったりして20~30くらいで拾いながら、自分の「これっ!」ってジャンルに突き抜けるくらいの熱量を出せるのが、SNSの有効的な使い方なんじゃないかな?って思うようになった。
主にTwitterだけなんだけどね。

自分の印象なんだけど、現在の多趣味ポジションって個々の事象は拾えるけど、そこから先がワイドショーのコメンテーターみたいで、ちょっと以上に残念だなって感じることがある。
そういうのを見てると、多趣味ポジションってのは終焉を迎えてると感じる。