前回のフリートークで曲を聴くよりも本を読んでる機会が多いって言っちゃった。うん、読書してるって言っちゃったし、感想文書くよ的なことも言っちゃった。
言っちゃったことには後悔してないが、どうやって語るのか書くのかの切り口の部分で迷ってた。迷ってたら連休に突入してた。
「連休中に読んでおきたい本」って取り上げるのがベターなんだけど、そういう意識高くなく&blogのセオリーはちょっと好きじゃないので自分なりの切り口で読んだ本のことを書きたい。
明るい夜に出かけて
- 作者:多佳子, 佐藤
- 発売日: 2019/04/26
- メディア: 文庫
君と出会ったのは寝る前につけてた802の番組でこの本を読んでるってメールが読まれたのがきっかけだ。
「ラジオ番組の話だ」ってことだ。そりゃ興味があるのでしっかり作者とタイトル覚えたよ。
深夜ラジオ番組をきっかけにした話だ。しかも実在する番組で実際にあったイベントの話だ。作者の深夜ラジオに対する敬意や大好きさで圧倒される。
ここで出てくるアルコ&ピースの番組は聴いたことないけど、作中で出てくる内容を推測すると作家もアルピーも作り込んでる番組なんだと感じる。好き嫌いがはっきりするってことも頷ける。自分はどっちだろうって想像させる。多分なんだけど、番組作りの切り口や方向性は波よ聞いてくれと同じだろう。
佐古田の劇「明るい夜に出かけて」が話のターニングポイント。この劇がきっかけで皆が動く。読んでる側にもこのフレーズが最後まで残ったまま終わっていく。この後のトミヤマの未来はハッピーエンドなのかバッドエンドなのかわからないが、前者の方にあって欲しい。ここまでフレーズが残って考えさせられる作品はスゴい。
ラジオ好きな人にはここが参った場面だった。
恒例のオープニングメールを読んでの軽いトークのあと、オールナイトニッポンのテーマ曲「ビタースウィート・サンバ」が流れ酒井、平子の順番で自己紹介する。もう5月だからいいかげん慣れろよと思うが、毎度、胸が熱くなる。二部の時はこのテーマがラストにかかるので、ほんっとに、このオープニングテーマは一部だなって思う。どれだけ多くの人の夢なんだろうな、この曲バックに自己紹介って。
君と漕ぐ2巻
君と漕ぐ2 :ながとろ高校カヌー部と強敵たち (新潮文庫nex)
- 作者:綾乃, 武田
- 発売日: 2019/08/28
- メディア: 文庫
武田綾乃先生、わかる人にはわかるが響け!ユーフォニアムの作者だ。今度は高校のカヌー部が舞台。
2巻のメインディッシュは関東大会。レースの描写はなかなか想像できない部分があったけど、ペアでの500m漕ぐ描写はカヌーを漕ぐ速度とオーバーラップしてたようにも感じた。時を止めてからの時の進め方というのが、ユーフォニアムの時同様に秀逸だ。読んでる側に同じ速度同じ鼓動になってた。
作者よく見てると感じたのは、運営のボランティア研修に参加する場面だ。
ユーフォニアムの時にも感じたが、普通は競技や演奏だけをクローズアップして書いていけばいい場面でのカットイン。競技のマイノリティ性や運営がいないと成り立たないことや読者に一番見て欲しい部分だったのではないかと思う。そういう裏方とか控えを拾ってくれるのは読んでて好感が持てる。好きになる理由の1つだ。
関東大会では新キャラが出てきたが、キャラ立ちがアニメっぽいキャラと言うか寄せてきたという印象はある。終わり方の蘭子の発言が今後の波乱を予感させる。3巻も楽しみである。
86-エイティシックス-
ラノベ。帯に一番のエンターテイメントなど評価が高かったから前から興味があった。
うん、前半のラノベ特有の漢字ルビ振りには苦しんだけど、読みきりで終わっても良いような展開でもあったが、まあ良かったよ。
人種差別的な内容もあって、踏み込んでいく作品だなって思ったが、2巻以降はまた違った話になるのかなって予想。ちょっとしたら読みましょう。